意外とシングルガール / hulu

最近、日テレが事業譲渡を受けたHulu(フル)は月額933 円(税抜)の定額料金で見放題のインターネットTVだ、4月からは目玉として「家政婦のミタ」が早くも登場、話題となっているが、密かにブームなのは1988年今井美樹主演のドラマ「意外とシングルガール」だ。

20140407

昭和の時代、そしてバルブの時代

1980年代後半、日本は確実にバブルの時代で、まず見て取れるのが3高(高学歴・高収入・高身長)という基準が存在している。そしてステータスとして着飾るのは、ディスコにスキーにテニス、そして軽いノリだ(例えば女は誘わないと失礼みたいな、2014年ではイタリアの種馬みたいなセリフを言う男がいる)。それでも登場人物に「女も結婚して仕事を続ける時代だ」とか「女がお茶くみをするなんて!」なんてセリフが出てくるあたり、社会風潮として女性がテレビ業界やファッション業界に進出して、そう言わせて世に問うていたという証拠なのかもしれない。

それにしても出てくる男が格好悪い、スーツは異様に肩幅が広くダボダボ感すらある、それが時代の流行と言えばそれまでだが、本当にあんな服しか売っていなかったのか?当時は。そしてドラマの中では「ジャパン・アズ・ナンバーワン」よろしく、これでもかと日本には、いや東京にはなんでもあるぜとたたみかけてくる。例えば服屋(ブティックというのかな?)のショーウィンドルに大理石を使いましょうとか、フランスからインテリアを直送で持ってきましょうとか、バブルの勢いガンガンである。

そのわりには「アメリカでは(カリフォルニアでは)年下の男と付き合うのが流行っているのよ」なんてセリフもサラッと出てくる。インターネットもない時代にどこから得た情報なのか。時代の最先端はアメリカで今何が流行っているのか(正しい情報かは問わない)を取り入れているかが問題だったようだ。もっともこれは2014年の今でも一部の業界で存在する黄金法則なのだが。

二股三股は当たり前で非難の対象ではない

なんと主人公の今井美樹演じる秋本美樹(名前を本名と合わせるのが時代の流行?)は3人の男と付き合い、かつ度々プラス何人かの男と簡単にデートをするシーンが出てくる、すごい時代だ。

村上弘明演じる津田さん(上司)

劇中では30代の課長である、現代なら50代後半だろうか、今で彼のようなタイプは会社にいるのかもしれない。

西郷輝彦演じる堀口さん(足長おじさん)

いい人であの時代では生きにくかったのかもしれないが、劇中40代でバツ1、子連れの独身男だった。2014年には定年退職しているかもしれない。

藤井郁弥演じる琢也(年下のフリーター)

設定ではフリーターなので20代前半だったろうか、それでも2014年になれば40代だ。彼はポップスター枠での出演なのでその役割を存分に果たしているわけだが、80年代後半当時の若者がフミヤ演じる琢也くんに憧れ、あんなカッコイイ男になりたいなあと思ったかはわからない。

ユーミンと今井美樹

主題歌はユーミンこと松任谷由実でタイトルは『メトロポリスの片隅で』、メトロ~とかアーバン~とか時代のセンスってありますね。それから挿入歌は今もよくあるパターンで主演の今井美樹が歌う『彼女とTIP ON DUO』が使われています。

私のミキ・イマイのイメージは1996年の大ヒット曲『PRIDE』なんですけどね。

恋愛ドラマはトレンディだった

話を戻すとこの『意外とシングルガール』が放送された1988年というとソウル五輪の年だ、バルセロナ・アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドンと5度のオリンピックが世界を駆け抜けた25年前の作品なのだ。

当時中高生がこのドラマを見ていたとしたら、少しは将来こんな大人になるのかなとイメージしたのかもしれない、そんな彼ら彼女らは今30代から40代である。2014年の日本は今どんな時代なのだろうか。しかし私は2014年1月から3月にフジテレビの月9で放送された『失恋ショコラティエ』を一切見ませんでした、ごめんなさい。

そして時代を映す鏡とはよく言ったもので、タバコを吸うシーンは日常として出てくるのはうんざりする、80年代後半オフィスワークをしていた人には同情します。また同じように2014年現在の当たり前の常識を疑ってみようというキッカケをもらえました。

最後は輝く藤井フミヤが演じるタクヤ

劇中で男にとっての結婚とは何なのか、という視点ではあまり見えてくるものもなく、なぜ男3人が美樹と結婚したいのかは描かれていなかったように思いますが、シーズン後半美樹は友人たちと3人の男を採点します。若さ、収入、将来性、性格、愛情etc..という具合に項目別に10点満点で採点し、総合点を比べるのだ(ドラマ的に3人とも同じ点数になるのだが)。

そこで藤井フミヤである、「採点なんてしてんじゃねーよ」なんて言うのである。詳細忘れましたが、このセリフ2014年でも通用するな、と。と同時にカッコよかった。ひょっとして1988年当時はもう3高(高学歴・高収入・高身長)なんて良くないよという風潮も一部であったのだろうか。それともフミヤのカッコ良かったセリフは時代には受け入れられなかったのだろうか。時代考証という視点で見る古いドラマは楽しみに溢れています。

阿佐谷と1980年代

阿佐ヶ谷駅から高円寺方向に線路沿いを歩くと石川遼くんが卒業したことでも有名な杉並学院があります。しかしあの学校昔は女子校で名前も菊華学園だったのはご存知でしょうか?例えば女優の天海祐希さんは菊華学園の出身です。

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